個人事業主になる上で必要になる印鑑まとめ
フリーランスになると、様々な場面で印鑑を押さなければならないことが増えてきます。また、屋号の印鑑の他にも個人事業主ですので、個人の印鑑も必要になります。 今回は、フリーランスになった時に必要になる印鑑をいくつかご紹介したいと思います。
横判(社判)
通称、横判や社判と言われている印鑑で、お店の名前や屋号が記載されている印鑑です。横書きになっており、横長なことから横判と呼ばれることが多いです。
横判は記入の手間を省いてくれる
フリーランスへ独立すると、様々な場面でお店の名前などの屋号と、事業所の住所や電話番号などを記入しなければならなくなります。
特に銀行口座からお金を払い出す時には、屋号の下にも代表者名も書かなければならないため、記入に手間がかかります。
例えば「四季レストラン○○ 代表●●」などと記入しなければならず、その都度、手書きで記入していると時間がかかってしまいます。そのためこの屋号と代表者名であらかじめ印鑑を作成しておくことで記入の手間を省くことができます。同様のことは領収書を切る時にも言えます。
あらゆる情報が独立したセパレートタイプがおすすめ
書類によっては屋号だけ記入すればよいものもありますし、住所や電話番号やFAX番号を同時に記入しなければならない場面もあります。
このような場合に便利なのが、「屋号」「代表者名」「住所」「電話番号」「FAX番号」などの印鑑がそれぞれ独立していながらも、それぞれ結合部分があるため、必要なものだけを選んで1つの印鑑にすることができるという優れものです。
これらすべてを揃えると値段は通常の横判よりも少し高いですが、こちらの方が圧倒的に便利でコストパフォーマンスが高いため絶対におすすめです。
銀行印
フリーランスになると屋号で銀行口座を保有する必要があります。その場合は、口座は屋号名義の銀行口座ですが、印鑑は代表者の個人の印鑑を登録することが一般的です。
銀行印は個人口座の銀行印とは別の印鑑の方が無難
銀行印は個人事業主である自分の苗字の印鑑を登録することが一般的ですが、基本的にはどのような印鑑でも問題ありません。例えば、屋号の銀行口座と個人の銀行口座の印鑑が同じでも問題ありません。
個人口座と屋号の口座を同じにすると、分かりやすいというメリットがあるものの、防犯上あまりよくないと言われています。
これからフリーランスとなる人は個人口座とは別の印鑑を銀行印とすることをおすすめします。
シャチハタは銀行印として認められないことが多い
銀行印は基本的にはどんな印鑑でも大丈夫ですが、100円ショップの印鑑やシャチハタは同じ型を量産しているため、銀行印としての登録を銀行から断られることがあります。
フリーランスになった際には、防犯上の意味でも誰もが簡単に手に入れれる印鑑ではなく、自分の顔としてオリジナリティのある印鑑を作成しましょう。
実印
市区町村役場に印鑑登録してある印鑑のことです。実印はフリーランスの人だけでなく、自動車を購入する時に必要になるため、印鑑登録してある人も多いのではないでしょうか?
フリーランスで必要になる場面と言えば、自動車購入のほか、不動産の契約、そして最も多いのが融資の契約の場面です。
事業資金の融資を受ける際には実印が必要
事業資金の融資を受ける際には実印と印鑑証明書が必要になります。
カードローンのように銀行印だけではなく契約書には実印を押印しなければなりません。
実印はオリジナルの実印をはんこ屋さんに作ってもらおう
実印は役所に登録する大切な印鑑ですので、偽造ができないようにはんこ屋さんにオリジナルの印鑑を作成してもらうことが一般的です。
フルネームの変わり文字の印鑑や女性で多いファーストネームだけの印鑑などオリジナルの1本を作成してもらいましょう。
まとめ
銀行印と実印はできるだけ他人が真似できないオリジナルのものを作成したほうが防犯上安心です。また、屋号の横判はどのような形でも構いませんが、おすすめは屋号、代表者名、住所、電話番号が独立していて、連結して使用できるセパレートタイプです。