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エンジニアが転職を考える際、最も適した時期はいつなのか

IT業界は一般企業より人員の入れ替わりが年間を通して激しい傾向にあるため、1人当たりの平均転職回数も他の業界より多い方です。
そこで今回は、エンジニアが転職を考える際に最も適したタイミングはいつなのかという疑問を様々な視点から見て紹介していこうと思います。

エンジニアの場合、求人数は時期で変動することが少ない?

一般企業では、新卒者の募集や途中退職者の補充のために、3月~4月頃や9月~10月頃に求人が増加する傾向があることはよく知られています。

しかし、IT業界は特殊な動向が目立つこともあって一概に同じだとは言えません。一般企業とは違った考え方を持っておく必要があります。

エンジニアの方は業種柄、過酷な環境で作業を強いられることが多いこともあって、今より条件の良い企業を求めて積極的に転職を考える方も一般企業より多いです。

また、優秀なエンジニアの方は他企業から給料面や休日数で今より良い待遇を提示され、ヘッドハンティングされるといったことも決して珍しくはありません。

そういった理由から、人員の入れ替わりが激しいIT業界に限ってみれば、決まった時期に求人数が目立って増加しているということがあまりないため、「転職するならこの時期に求人が多いからオススメ」とは言い表しづらい状況です。つまり、年間を通しての慢性的な人手不足に悩まされている企業が多いということになります。

キャリアを積んでからの転職の方が圧倒的に有利

入社して1年~5年程度の間に転職を考える方は決して少なくはありません。勤続年数で適した時期を判断するのは難しいですが、キャリアがあまりないこの頃に転職を考えるのは、時期としては早すぎると言えます。

特に、IT業界では実務経験が何よりも重んじられる傾向があるため、優秀な人材はキャリアが浅いうちから重要なポストを任されることもしばしばです。そういった困難に直面した際に、「自分には向いていないかも」や「他の仕事がしてみたい」と、誰もが一度は考えます。
しかし、キャリアがない状態とある程度のキャリアを積んでの再出発には、”天と地の差がある”ということを十分に理解しておくべきでしょう。

エンジニアを欲している企業が人員補充をする際に、最も欲しいのは”即戦力”となれる人材ですので、「前の会社で何をしてきたのか」というのは、面接の際にほぼ間違いなく問われます。そのときに、具体的な実務経験を語れる人間と語れない人間のどちらを採用するかは言うまでもありません。
こういったことから、入社して間もない時期に転職を考えるのは避けた方が良いと言えます。

20代後半から30代半ばが適齢期だと言える2つの理由

実務経験のある”即戦力となれる人材”を欲している企業が多いことは前述しましたが、実務経験として誇れるものがなくても、市場で求められるスキルを習得している人材は以前より需要が高くなってきています。
それに付け加え、知的好奇心旺盛な若手(20代後半~30代半ば)は、引く手あまたな状況になってきていると言っても過言ではありません。

理由は大きく分けて2つあり、ひとつめは「給料面」の問題です。実務経験が豊富なベテランのエンジニアには、それ相応の給料を払わなければいけません。払えなければ、もっと条件の良い企業へとすぐに流れていってしまうというのが現状なので、中小の企業はなかなか雇うことが難しくなっていると言えます。
ですので、あえて実務経験には重きを置かず、これからを見据えてある程度のスキルを身につけているであろう人材を採用している企業もあるのです。

ふたつめは、若手ならではの「流動性」が関わってきます。これは40代を過ぎたベテランには難しいことで、これまでひとつのジャンルのプロジェクトに没頭してきた人材にとっては尚更のことです。特にここ数年で急成長を遂げている企業では、これからを見据える必要があるため、優秀であっても流動性に乏しい人員を採用するより、あらゆる方面での活躍に期待が持てる若手が必要とされる傾向にあります。

エンジニアにとってブランクは致命的。転職活動は働きながら!

働きながら転職活動を行う最大のメリットは、「経済的な不安がない」という点です。
万が一再就職先がすぐに見つからなかったとしても、働きながら職探しを行っていれば収入が途絶えてしまうことはありません。

しかし、大きなデメリットとして、面接のスケジュール調整が非常に難しいということが挙げられます。自分の希望に合った求人を見つけても、スケジュールが合わずに諦めざるを得ないというケースも出てきてしまうでしょう。
ここまでは、あくまで「一般企業の場合」です。IT業界に従事しているエンジニアの方は、少し考え方を変える必要があります。

理由としては、日々進化を遂げているIT業界において、”ブランク”は致命的だからです。どんな事情であれ、実務から離れている期間が長くなればなるほど、転職には不利となってしまいます。
ですので、時間の都合がつきにくいエンジニアの方には大変なことではありますが、大きなデメリットを生まない為にも極力働きながら転職先を探した方が無難だと言えるでしょう。

【まとめ】

このように、エンジニアの方が転職するのに最も適した時期を図るためには、一般の企業とは少し違った考え方を持っておく必要があります。

これまでに積み上げてきた実務経験と、自分の持っているスキルを一度振り返ることも客観的に自分を見るためには重要ですし、一時の気持ちに左右されず、「これから自分はどうなりたいのか」ということを具体的に考えながら時期を見定めることで、転職が成功する可能性はグンと高まっていくでしょう。