踏み出す前に確認!フリーランスのリスクとは?

組織のしがらみにとらわれず、自分もフリーランスとして名をあげたいと意気込んでいる方も多くいらっしゃると思いますが、実際に挑戦する人となるとかなり限られています。フリーランスになるということは、身軽さと引き換えに、多くのリスクを抱えるという一面もあるからです。

そのリスクについて、「お金に関するリスク」「健康に関するリスク」「案件」の3つに大別してお伝えしようと思います。

お金に関するリスク

3つのリスクの中で、最も気にするのがお金に関するリスクでしょう。

あとから説明するリスクに関しても、ゆくゆくはこの「お金のリスク」に帰結するといっても過言ではありません。組織に属している頃は全く気にしなくてよかった様々なものが、フリーランスになった途端、自分の懐事情を常に気にしながら、全て自分の手で行うことになるのです。そのため、ある程度のキャッシュを持っておくことが大前提となります。

例えば、仕事を獲得しに行くのでさえお金がかかります。会社員だった頃は経理で落ちていた交通費・宿泊費があったかもしれませんが、フリーランスは全て自腹です。契約につながらなければ、財布から落ちていくだけです。そのため、「仕事は会社が用意するもの」という意識を少しでも引きずっていたら、非常に危険です。

予算については、今までは自分の給与内容と口座預金額だけを気にすればよかったものが、家計用と事業用に区別して管理する必要が出てきます。少しでも多くの予算を事業用に確保するためには、家計用を切り詰めなければいけませんし、その逆も然りです。家賃・水道光熱費・通信費でさえ、見直す必要が出てくるかもしれません。

それに伴い、会計・経理の問題もあります。今まで全くタッチしていなかったという人も多いと思われまずが、フリーランスになると避けて通るわけにはいきません。会計ソフトを導入するにしても、多少の費用と作業が発生しますので、時間の確保も必要になります。

このことからも、フリーランスになった場合は、コーディネーターがいる仕事紹介所等を活躍し、最低限の仕事を確保するところから始めるのがいいでしょう。

健康に関するリスク

会社組織は、誰か一人が倒れても、組織でカバーできるような体系になっています。(一人倒れて問題になるようならそれは会社の問題です)

しかし、フリーランスになると当然のことながら、倒れたが最後、振り返っても誰もいません。「倒れる」=「業務停止」=「収入ゼロ」という図式が簡単に出来上がってしまうため、ある意味、健康が何よりも大事な資本になります。

そのため、組織に属していた頃以上に健康管理には注力する必要があるでしょう。当然、心掛けだけでは不十分ですので、健康保険についても考えるべきです。国民健康保険への加入や、会社員時代の保険の任意継続が一般的ではありますが、費用を抑えると言う意味では家族の扶養に入るのも1つの選択肢になります。

ただし、この方法は親や配偶者が勤務する会社の保険に加入することになりますので、その会社の判断によっては扶養家族になれない場合もあることを覚えておきましょう。

案件に関するリスク

自身の健康面もそうですが、継続的な案件が途切れてしまうリスクもあります。組織に属していた頃は、営業部署があったり、顧客対応の部署があったり、分業されていたと思いますが、フリーランスになると全て自身が行わなければいけません。

「フリーランスは組織にとらわれず、実力さえあればそれ一本で食っていける」という見方はあくまで成功しているフリーランスやそれに憧れる人達の見方であって、実際は営業努力が必要不可欠です。見えないところで、かなり泥臭いことをしているフリーランスも多いでしょう。

例え良いクライアントに巡り合ったとしても、クライアントの経営状況や競合の登場によって、急に契約を打ち切られることもあります。そのような状況下になったとしても手詰まりにならないように、常に新規の案件開拓のための種まきはしておくべきです。

それができなければ、営業はプロフェッショナルに任せるなど自身でパートナーを探してみてもいいでしょう。

終わりに

自由でかっこいいイメージとは裏腹に、常にダイレクトにリスクに晒されるのがフリーランスという働き方です。しかし、世の中に活躍しているフリーランスが数多く存在するということは、リスクとうまく付き合い、乗り越える方法が存在しているということでもあります。本気でフリーランスを目指すのであれば、リスクと徹底的に向き合い、1つ1つクリアすることが重要です。

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